しかはま自然観察会![]() 『人も 自然も みんなともだち!』a@4 |
代表責任者 古高 利男 270―1132 我孫子市 湖北台2-14-7 09072759890 |
2011年7月26日(火) |
第4回活動 のらえもん10周年特別企画
「山村の力を知る・・恵み・風景・人情・・・」
・・・足立区と山々に囲まれた山村の生活を較べてみよう・・・
*日時:2011年6月18(土)19(日)
*場所:みなかみ町谷川岳〜藤原集落
*宿泊:葉留日野山荘(湯の小屋地域にある温泉宿)
*参加者: 家 族 15 内訳 大 人 16人 小学生 14人 幼 児 4人 合 計 34人 スタッフ 11人 総 計 45人
*活動の様子:
@出発
いつものヨツバ観光バスが、ゆっくり到着しました。運転手は、このバス会社の社長である石井一夫様です。「のらえもん10周年では、俺が運転する」と、言ってくれました。
早朝の7時前から、参加者が集まってきました。上沼田小と鹿西小で全員が乗車し、バスの人となりました。
バスの中では、北区立浮間小学校長・渡辺三枝 子様から挨拶をいただきました。渡辺様は、鹿西小のとき、副校長の職で、3年間たっぷりとのらえもんの活動に携わってくれていました。次に、スタッフと参 加者の紹介です。初めて参加する人・同じ学校の仲間や先生・地域の人・のらえもん発祥の学校から・・・と、多彩な顔ぶれです。気持ちは「のらえもん1泊2 日の活動」で、みんな一緒でした。
「退屈させてはいけない」と、下村様が動物の ビンゴゲームを始めてくれました。思い浮かぶ動物の名前を16個書き入れます。下村様の思い浮かぶ動物の名前があれば「あたり!」それが4個一列に並ぶと 「ビンゴ!」です。次々とビンゴになっていく中、パーフェクトビンゴ!は、なんと齋藤勇聖くんでした。すご〜い!(夕食のとき、のらえもんから記念品をも らいました。)
A谷川岳天神平
3時間あまりのバスの旅は終わりました。高い山ときれいな川の「みなかみ町」に到着しました。
谷川岳天神平ロープウェー駅に向かう程に、木々の緑のトンネルと今にも岩魚がピョンとはねてきそうな清流の世界に入ってきました。誰しもが「美しい」「気 持ちいい」「さわやか」と感じる世界です。これも、山村の魅力・恵みの一つなのですね。ロープウェーに乗ると、白い花(ミズキ)赤い花(タニウツギ)を浮 き立たせるように圧倒的な新緑の世界です。その風景を真上から見るのですから、まるで天空を散歩しているような気分でした。
標高1500メートルの天神平は、霧と小雨の世界。雪の小山を見つけた子どもたちは長靴とカッパの準備をして、雪に惹かれていきました。てっぺんまで登っ たり滑ったりしながら、6月の固くて汚れた雪を確かめていました。草原では、四つ葉・五つ葉のクローバーをたくさん見つけました。高山植物で有名な淡い紫 のシラネアオイの花は、小雨の中でも凛とした「気品」を放っていました。昼食は、広くゆったりした休憩所でいただきました。
B奈良俣ダム
大きな石を積み上げてつくられた奈良俣ダム。 見下ろすと、目がくらみそう。青い水には山々の姿が写っていました。ここで蓄えた水は、電気を起こしたり飲料水や農業・工業用水として下流の足立区にまで 届けているのです。このダムを造るにあたって5名の方々が亡くなったと、慰霊碑に書いてありました。黙祷!
C葉留日野山荘
午後3時過ぎ、小学校の面影を残した山荘に着きました。緑いっぱいの中に赤い屋根がそっと顔を出している温泉宿でした。清潔感に満ちた部屋に荷物を置き、いよいよ「のらえもん10周年記念講演会」が始まります。
D「のらえもん10周年記念講演会」
3時30分から1時間の予定で、10年間のの らえもんの活動をふり返ります。山口様がカラーで作ってきてくれたタイトルを掲示して、いよいよ始まりです。司会は、渡辺様。鹿浜西小で3年間のらえもん の活動に携わりましたので、全体を把握しての素晴らしい進行をしてくれました。開会の挨拶は、栗島小副校長・布瀬宏子様です。のらえもんの活動が学校から 地域へと開かれてきていることの、さらなる期待を述べてくれました。「のらえもん10年の歩み」では、「千八小のころ」を淵江第一小事務主査の齋藤泰広様 が、「鹿西小のころ」では保護者の稲川美弥生子様が、「会員制のころ」では保護者の倉田佳代子様が、のらえもんの思い出を述べてくれました。どれも心温ま るすばらしいお話でした。私は、じっくり聞かせていただきながら、感無量の思いでした。身に余る言葉をいただき、感謝の気持ちでいっぱいになりました。東 京学芸大学名誉教授である佐島群己様からは、お祝いのメッセージをいただきました。お仕事の都合で参加出来ないため、上沼田小教諭の小川匠先生に代読して いただきました。(お祝いのメッセージの全文は、別紙をご一読ください)
続いて、私が「山村の力、恵み・風景・人情」というタイトルで、のらえもんの10年の活動からみえてきた一番伝えたいことを、心を込めて述べさせていただ きました。(全文は、別紙に載せていただきました。)私が、今、一番伝えたいことは、「平和」です。戦争のない、争いのない、原発事故のない、朝には太陽 が昇り家族そろって食事のできる日々が永遠に続くことが一番大切なんだ、ということです。その日々の生活を支えているのが第一次産業であり、その中の農業 である米作りは日本人の体をつくり、心を育て、文化を多様に発展させてきたのです。だから今、のらえもんは田植え・稲刈りにこだわり、大根やさつまいもの 栽培活動にこだわりたいのです。それらの生産活動が「続く」ことは、まさに「平和」の証であり、それを続けていくことが大人の責任だと思うのです。そんな ことを話したつもりですが・・・。
最後は、板橋区立高島第六小学校長・安藤吉高様が、のらえもんの活動を受け止め自分の職場で発展させていることに触れながら閉会の言葉を述べてくれました。
この間、私は、皆様の一つ一つの言葉をしっかりと受け止めることに専念しました。とてもうれしい一時でした。ここまで育ててくれたすべての皆様に、深く感謝申し上げます。
E子どもたちの活動
大人の講演会が開催されているとき、子どもた ちは談話室で交流会を開いていました。担当は下村様と、保護者の佐々木様・小林様・齋藤様です。本当なら、広場で自然観察会を行う予定でしたが、小雨模様 であるため室内に変更しました。18人の子どもたちがより親しくなれるようにと、名刺交換ゲームを行いました。下村様の軽快なギターの音楽にあわせて自己 紹介をし、ジャンケンをして勝ったら相手の名刺をもらいます。10枚以上も集めた子もいて、大いに盛り上がりました。
F温泉
この辺りは湯ノ小屋温泉地帯で、透明感のある温泉がたっぷりと湧いていました。少し熱めの温泉ですが、とても気持ちの良い体になりました。素朴な木造づくりの温泉からは、フキやシダが柔らかい緑を見せていました。
G夕食
6時に音楽がなり、館内放送が静かに響いてき ました。山荘の夕食です。子どもによる「いただきます」の合図で、箸が動きました。メニューは、ワラビ・ギボシ・ウド・フキ・ニセアカシア・コゴミ・鮎 と、まさに山村の恵みばかりでした。そのどれもがおいしく体に優しいのでした。「おいしかった!」と、みんなの顔に笑みが浮かんでいました。
H全体の交流会
夕食の終わった後、7時から談話室で、大人も 子どもも集まって交流会を開きました。進行役は小川先生です。始めはジャンケン列車です。ギターの合図でジャンケンをし、負けた人を自分の後ろに連なって もらいます。2回目からは大人も交え、一番長い列車を競い合いました。大人も子どもも真剣勝負で、とっても熱くなり、大きなかけ声と笑い声が響きました。 次は、静寂の世界に入りました。甲斐聖和様による読み聞かせ「森のいきもの」です。甲斐様の回りに集まった子どもたちは、目を丸くしてお話を聞き入ってい ました。いよいよ、リラックスムードの手品です。稲川様と下村様がトランプによる不思議な手品をたっぷり見せてくれました。最後は、広場に出て、夜の暗さ 体験と星の観察です。高い山と大きな木々に囲まれた山荘の回りは、闇そのものでした。雲が多く、星はたったの1個だけ見えました。それでもみんなは、大き な満足感をいっぱい持って各部屋に戻りました。
I大人の交流会
9時から、大人だけの交流会を計画しました。みんなに一言ずつ話してもらい、大いに交流を図ることができました。明日の予定があるため、10時30分には終了しました。
J朝食
この山荘ならではの、山村の恵みたっぷりの朝食でした。胃にもたれず、体調にとても良いように思いました。
Kシャボン玉
出発前の一時は、青い空にむかってシャボン玉を飛ばしました。18名の子どもたちが飛ばすシャボン玉は、それはそれは幻想的な平和な世界を創り出してくれました。美しい風景でした。山村という環境が作り出してくれたのでしょうか。
L森林塾青水の講師による自然観察会
昨日とはうってかわったすばらしい天気。緑 いっぱいの中をのらえもん45名を乗せたバスが走ります。遠くには、雪をのせた山々が「のらえもん、おはよう!」と言っているようでした。上の原の茅場に 到着すると、すでに森林塾青水の方々が待っていってくれました。塾長の清水様から歓迎の挨拶をいただき、すぐに5班に分かれて草原と森の自然観察会に出発 です。のらえもんにとっては、このような本物の森の中で行う観察会は初めてです。どの参加者も、言葉に表しがたい深い印象を受けたようでした。ワラビを採 りながら降りてくる光景は、これも山村の恵みの一つであると感じました。平和な光景でした。
清水湧き出る広場に集まって、昼食が始まりま す。お弁当は、心のこもった山荘のもの。汁ものは、この藤原集落の民宿組合を代表して「吉野屋」のご主人が作ってくれた「山菜汁」でした。ギボシ・フキ・ ワラビ・コゴミ・油揚げの入った山菜汁は、太陽と草原と仲間たちで食べるのにもっともふさわしい恵みでした。「おかわり三杯目」が続出したのはいうまでも ありません。
Mバスの中
山菜汁で満ち足りた一行は、すべての活動を終えて、バスの人となりました。途中のドライブインでは一人一人が2日間のふり返りをしながら、次ののらえもんに思いをふくらましてくれました。
さて、あなたにとってなにが「山村の恵み」になりましたか?
*・・・親と子の生き生き感想・・・
楽しいな 虫は嫌だよ まあ楽しい 上沼田小 4年 K * まずは、のらえもんの10周年の歴史に感動しました。10年 と一言言っても先生の小さな努力の積み重ねのお陰でこうして親子で楽しく過ごせる場を作っていただけていることを再確認しました。本当に有り難うございま す。今日の森林塾は、ちょっと私にはハードなカリキュラムでしたが、結和はとても楽しそうにしていたので良かったです。山村のありがたみをもう少し家でも 話してみようかと思います。 森の中 こわかったけど がんばった 母
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山へ行き いっぱい歩き 虫にあう 上沼田小 2年 S * 初日はあいにくの雨でしたが子どもたちには関係なかったみたいです。大人は天気に気分が左右されますが、子どもたちを見習わないと、と思います。今回も楽 しい思い出を作ることが出来ました。次回も楽しみにしています。ありがとうございました。そして今回、子どもたちのために大事な時間を割いてくれたスタッフの方々に感謝申し上げます。 父 *のらえもん10周年おめでとうございます。10年の講演を聴き、古高先生の思いに感動しました。 きっ と思いは子どもたちに受け継がれるに違い有りません。山荘の山菜料理、森林塾の後の食べたおみそ汁、美味しかったです。東京では味わえない味です。谷川岳 の雪、子どもたちは大喜びでした。森林塾はのらえもんでないと体験できないことですね。人間と自然との関係を考えさせられる2日間になりました。 のらえもん 貴重な体験 ありがとう のらえもん 子どもと共に 成長す 母
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森にはね 厳し冒険 楽しいな 上沼田小 2年 T *1日目の雨は大変でした。ロープウェーイに霧の中乗り、雨の中子どもや古高先生達が楽しそうに遊ぶ姿見て、「のらえもんだな」と実感しました。宿もきれいで良かったです。森は・・・頑張りました。子どもは水を得た魚のようでした。10周年に相応しい会だったと思います。 楽しくて 瞳に優しい 森の色 母
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きりの森 見えないけれど 進んだよ 鹿浜西小 5年 I ○今回の面白かったのは、ロープウェーです。なんでかというと景色がきれいだったからです。例えば青い鳥とか白い鳥です。 のらえもん いろんなことが たのしいよ 鹿浜西小 3年 I *のらえもん10周年おめでとうございます。10年間の活動内容を拝聴し、この活動の大きな目的を知ることが出来ました。今回も子どもたちと一緒に自然に触れることが出来、ロープウェー等も一緒に体験することで親子の絆が深まった思いますのでよろしくお願いいたします。 のらえもん 何度やっても 止められない 父 *今回の活動に参加して:ロープウェーにのって、あいにくの霧でしたが、雪に登って、水のもとになる山の上の景色を見ました。ダムは始めてみました。山びこもいました。温泉:山のものの食事すべて食べました。おいしかった。2日目は、森林塾:森とを草原を見て、お話を聞けて良かったです。泉の水も甘くて、熊の爪痕の残った看板、ワラビを摘ませていただいたり、生きている森に会いました。山菜汁もおいしかった。みんなで笛を吹いたり、親子で勉強できて今回も大変楽しかった。 草原で 笛を吹き吹き ワラビ摘み 母
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のらえもん 10周年の 誕生日 鹿浜西小 5年 K * 今回は自然の豊かさ、美しさ、すばらしさに感動の連続でした。山荘ではモリアオガエルの鳴き声があちこちから聞こえ、山の恵みたっぷりの食事。森林塾青水 の方々と歩いた緑豊かな草原、森(みどりだけではなく生き物の宝庫でもありました)、山菜汁の滋味深い味わい、沢の水の混じり気のないおいしさ・・・。こ のかけがいのない自然を人間の勝手な都合で壊してはいけない、本当に大切にしなければいけないと痛感しました。 澄み切った 川の流れよ いつまでも 母 |
シャボン玉 キラキラ光って きれいだな ハイキング 自然を感じ 気持ちいい 鹿浜西小 5年 H
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2日目はカラッと晴れて、山の散策で色々な植物を教えてもらい、わらび採りも出来て楽しかった。みそ汁も美味しかった。中身は、ギボシ(うるい)、コゴミ、ワラビと油揚げでした。知った木の名;タニウツギ(ピンクの花の木)、クロモジ、黄肌等。 雨上がり アルクトールの 赤い点 清らかな 沢の流れと 森林浴 鹿浜西小 5年 Yの 父
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雪遊び 真っ黒雪に おぼれたよ 鹿浜一小 1年 H *とにかく豊かな自然が、美しい水とお米や野菜など、命の元を作っていることに改めて気づかされた気がします。そして、その自然をいかに守るか・・・活動されている方々のお話を聞けて大変考えさせられた二日間でした。 水源に 命の元を 感じた日 母
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鹿浜一小 1年 S *雪遊び楽しかった。お風呂もとっても気持ちよかった。 今日の晴れ 昨日の雨が 嘘のよう 絶景で 疲れを流す 岩清水 母
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山登り 靴がびしゃびしゃ なっちゃった 鹿浜小 3年 U * 一日目:谷川岳は、視界も悪かったですが、あの標高でないと体験できない真っ白な世界、良かったです。のらえもん10周年を振り返ると共に、自分には何が出来たんだろうと考えさせられる良い一日でした。二日目:上の原の草原と森林のツアーも興味深く参加できました。二日間通して、子どもが生き生きと動いている姿は、自然に触れてこそ見られる姿かなと思います。 父
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カエルがね ケロッといって 鳴いていた 鹿浜小 5年 K *今日も楽しみながら孫と参加しましたが、自然に囲まれた山荘の宿泊、静かで緑を通しての空気は、癒されました。野草の散策も私にとっては大変でしたが、気持ちの良い汗をかかせてもらいました。 緑見て おにぎり食べて 思いで作り 祖母
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谷川で 美味しい水が 飲めたんだ 皿沼小 3年 I *とにかく先生方に感謝しています。こんなに自然に触れられて幸せでした。子どもに必要なことばかりです。今日だけではなく毎日、何かを勉強させていただけるなんて感謝、感謝です。 美味しいな 初めて食べた 山菜汁 母 |
大自然 心にしみる ありがたさ 中島根小 1年 Kの母
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シャボン玉 大きくなった きれいだね シャボン玉 大きくなって 上までね 横浜市立上末吉小 5年 H
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19日、すごくいい天気で、山登りが出来て良かった。初めてのワラビ採りを経験して楽しかったです。 スッタフ 村井
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のらえもん 自然に触れて 心が元気 スッタフ 渡辺
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夏の空 宇宙を飾る シャボン玉 スタッフ 小川
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